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【連載 コンサルタントは語る!(5)】

 奈良 重利 氏
ワークス 代表取締役
 
ジェムコ日本経営を経て,ワークス代表。企業の購買部を中心に新しい協働デザインレビュー活動を展開。全社的コストダウンと協力企業のレベルアップで大きな評価を得ている。
今,攻めの品質管理を念頭に置いた新しいデザインレビューが各企業で導入され始めており,コンサルティングで飛び回る毎日である。

圧倒的品質力企業へ 新しい提案

コンサルタントの真の役割とは、結果成果だけではなく目標達成への懸命な行動経験による“人作り”と気付き

“企業は人なり
  大切な大切な人を生かす経営を目指して”という

コンサルティング信条を掲げ、独立して17年、様々な企業現場で様々な経営課題に取組んできましたが、品質が専門外である私の目から、多くの企業における品質への対応実態を見て、今までの認識のままでは、これからの品質要求について行けないという強い危機感を持つようになりました。

国際競争の中、日本企業が勝ち残るには圧倒的品質力こそ絶対条件、その実現に少しでもお役に立ちたいとの強い思いから、今回は、私なりの“今までと違う視点による品質改善”の考え方をご紹介させて頂きます。

品質は、企業にとって最重要経営課題と把え、これまでも懸命に様々な方法で取り組んできたはず、しかし…なぜ、品質改善は思うように進まないのか?

品質は専門外である私の目からみると企業の品質力向上を阻害しているのは“品質を決める全員の心の中に存在する3つの認識の壁”と気付きました。

この壁さえ壊せれば企業の品質力は、大きく上がります。

その3つの認識の壁とは

1.品質は現場“現場は守り”重視認識の壁

  品質は現場で作り込む…
図面どおりの部品・製品を
 与えられた設備・人材・タクトで
“品質は現場”で 要求に対応出来る?
2.過去“対外クレーム”重視認識の壁

  社外クレーム発生だ!!!
数日 時には数か月前に
 起こってしまった過去のクレームに
真因追及・対策想定に全精力で 良くなる?
3.“魂ではなく形”重視認識の壁

   システム順守だ!
資料、書類がそろっていれば…
品質は、書類・資料の状況から判断出来る?

日本企業が長年培ってきた“もの作りの知恵”を最大限に生かし、圧倒的品質力を付けるには、過去から一人一人が持ち続けてきた認識を打ち破り、新たな価値観を企業の中に創造してゆく事が必要と考え、“攻めの品質マネージメント”品質セミナーを通して、壁を破る実践手法を紹介しています。



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