安全の専門家が語るハインリッヒ法則の使い分け “行動災害と設備事故では使い方が異なる”
講師: |
田邉康雄 氏
元 化学プラント基本設計エンジニア 現 労働安全コンサルタント 技術士 化学部門 |
日時: |
平成25年5月30日(木) 13:00〜17:00
特別集中講座 |
受講料: |
25,000円(消費税込) |
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(テキストを含みます) |
会場: |
新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図 |
※録音・録画はご遠慮下さい。
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●受講のおすすめ
最近化学工場の爆発火災が続発しています。昨年は日本触媒化学姫路工場でも大きな爆発火災が発生し,消防活動に従事した消防士がお亡くなりになるなどの被災が報ぜられました。講師は三菱化学において,爆発危険性を伴うプラントの設計を30年間担当しました。その経験を踏まえて定年退職後300現場を訪問したところ,技術者の常識では考えられないような危険な状態が放置されている実態を知るに至りました。今回の研修ではそれを紹介して液体気体可燃性化学物質取扱工場に潜む根本的な問題点を考察し,それを踏まえて今後の爆発火災防止に向けた対策を提案します。
一般的に化学物質を取り扱う工場においては,長期暴露による慢性疾患が常につきものですが,それと同時に爆発火災の危険がつきまといます。化学分野の技術者にはもちろんですが,機械,電気,建築,土木,などの技術者にも御参考となる内容です。このセミナー内容は,日本労働安全衛生コンサルタント会主催になる「プロ安全衛生コンサルタント向けの研修会」において好評を博した研修講演『爆発火災防止対策』をベースにして編集したものです。そしてこれを茨城県高圧ガス保安協会主催の公開研修会で講演してさらに好評を博しました。理由は,事例が豊富であることだと言われました。是非,ご受講下さい。
講師派遣セミナーもOKです。
●受講対象者
- 化学工場の安全担当の方。
- 「ガス爆破」や「暴走反応」の基本知識を習得したい方。
- 化学物質を取り扱って「電気電子部品」を製造する工場の製造に携わるすべての方。
- 初めて可燃性ガス液体化学物質を取り扱う部署に配属され,安全な取扱い方を習得したい方。
- 化学以外の専門性(機械,電気,土木,建築など)を持つ技術者であり,可燃性化学物質を現に取り扱っている方。
●セミナープログラム
- 1.法規制に関する姿勢
- 1)高ガ法,消防法,安衛法,毒劇物法
- 2)安全遵守の方策
- 3)安全遵守の結果
- 2.可燃性高圧ガス事故事例
- 1)高圧ポリエチレンプラント
- 2)ナイロン原料プラント
- 3)液化塩ビタンク
- 3.高圧ガス容器の破裂事故事例
- 1)液化窒素タンク
- 2)高圧水添反応器
- 3)ナイロン原料プラント
- 4.高圧ガス容器の破裂防止策の例
- 1)防爆壁の設置
- 2)緊急圧抜弁の設置
- 3)漏洩検知ノズル接地
- 5.電子部品製造工場の例
- 1)プラフィルム加工工場
- 2)ミックストルエン使用工場
- 3)長年無災害の弊害
- 6.タンク/容器の爆発事例
- 1)ガソリン中継基地
- 2)日本触媒姫路アクリル酸
- 3)講師が体験した暴走反応
- 7.爆発火災の防止策の例
- 1)ラジカル重合反応器
- 2)シミュレーション
- 3)発生の可能性
- 8.室内事例
- 1)氷冷蔵庫
- 2)実験室のLPGボンベ
- 3)環状エーテルの蒸留
- 9.三フッ化窒素貯蔵タンク
- 1)爆発しない筈の物質がなぜ?
- 2)事故直後の原因解析
- 3)事故調査報告書
- 10.ハインリッヒの経験則
- 1)ヒヤリハット
- 2)災害の原因によって適用
- 3)田辺の経験則
- 11.爆発安全診断
- 1)COXチャート
- 2)爆発範囲概念図
- 3)即席の爆発リスク発見法
- 12.一般的爆発リスク発見方法
- 1)実験室の場合
- 2)プラントの場合
- 3)最悪事態の想定
- ◎ 質疑応答
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