戻るホームへ戻るセミナー
 

大河内生産賞【特賞】の三菱化学14BG製造プラントから学ぶ!

「無事故」化学プラントの「安全設計」のノウハウ


   

安全設計「思想」を伝承すれば,頻発する「爆発火災」は防止できる。

講師: 田邉 康雄
エンジニア:化学プラントの設計/建設/運転/安全
笠原 秀郎
エンジニア:化学プラントの設計/建設/運転/安全
日時: 平成26年12月3日(水) 10:00〜17:00
1日集中講座
受講料: 42,000円(消費税込)
(テキストおよび「生涯現役エンジニア」(丸善刊)と昼食を含みます。)
会場: 新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図

※録音・録画はご遠慮下さい。


受講申込 このボタンをクリックするとすぐにお申込ができます。
セミナーのお申込は買い物カゴには入らず直接お申込入力となります。

●受講のおすすめ

現在,プラント爆発火災が多発しています。最近の例から記述すると,三菱マテリアル四日市ポリシリコン(2014年1月),日本触媒化学姫路アクリル酸(2012年9月),三井化学岩国レゾルシン(2012年4月),東ソー山口周南塩ビ(2011年11月),興人熊本フィルム(2010年3月),日本カーリット横浜高圧水添(2010年1月),森田化学大阪三フッ化窒素(2009年12月),三井化学下関三フッ化窒素(2009年11月),三菱化学鹿島エチレン(2007年12月)です。
この中に在って,三菱化学四日市の1,4-ブタンジオール(14BG)は,32年間「無事故」「無災害」記録を更新中です。
2012年2月,三菱化学はこの記録を寿ぐ祝賀会を催し,本セミナーの講師2人は招聘されて祝辞を述べました。このプラントは,岡山県倉敷市による厳しい環境規制をクリアーする完全リサイクル型無公害設計であるばかりでなく,労働省(当時)「化学プラントセーフティアセスメント指針」(昭和51年)にそってリスクアセスメントを実施し,化学プラントにおける「設備災害」と「行動災害」を正しく理解した「安全設計」です。
プラントの設計/建設経験者が少なくなった今,無公害/無災害設計のノウハウは貴重です。大学の講義では聞くことのできない実戦的な内容を職場に持ち帰ってプラントの爆発火災防止,並びにプラントの無公害化に役立ててください。『生涯現役エンジニア』(丸善)の第四章『実例』に沿って話を進めます。
この本には,講師の化学プラント設計経験談であり,環境/安全以外にも化学プラント設計
ノウハウが詰め込まれています。


●受講をおすすめする方

  1. 安全スタッフ:化学プラントの爆発火災防止を命ぜられているが,どのような切り口で
    攻めていったらよいか分からず,ヒントを求めているエンジニア。
  2. 環境スタッフ:厳しさを増す環境規制に対して,コストを考えながらどのような方法で
    対処していったらよいか分からず,ヒントを求めているエンジニア。
  3. プラント現場スタッフ:化学プラントが,どのようにして設計/建設/試運転を経てきたかを知って,さらなる安全対策につなげたいと考えているエンジニア。
  4. 企画スタッフ:コストを掛けずに新規化学商品を開発,あるいは既存化学商品の製法転換
    をしたいと考えているエンジニア。
  5. ITスタッフ:コンピューターシミュレーションによって化学プラントを設計したいと思う
    コンピューターサイエンティスト。
  6. プロジェクト担当者:自社技術で新規化学プラント設計/建設を命ぜられたエンジニア。
  7. 幹部候補生:事業部において化学品製造を担当し,製造プラントが爆発火災を起こしては
    困ると考えている技術担当の部課長。


●セミナープログラム

I.中央研究所における基本プロセス開発
II.工場技術開発部門におけるプロセス開発
 1.ラフなプロセスを立案
1)概略プロセス図(漫画チック手書図)
2)概算建設費の産出(簡易PCソフト)
3)概略製造コスト算出(正式フォーム)
 2.Pilot plantを省略したい
1)ミニチュア型Pilot plantの限界を知る
2)三大テスト項目を知る
3)反応器スケールアップに自信があるか
 3.Pilot plant省略を決心した後のプロセス開発
1)応速度/気液平衡の精密測定とモデルテスト
2)PCによる塔槽設計と工程内循環計算
3)社内実績調査(材質/蒸留塔段)
 4.プロジェクト運営のコツ
1)チーム外との協力ツールPERT
2)チーム内における意思決定方法
3)個々人のベクトル合わせ方法
III.工場製造部門における商業プラント設計/建設/運転
 1.生産能力の決定
1)需要予測(事業推進部/製造部)
2)販売価格と生産コストの比較
3)コスト削減(建設費/原単位)
 2.会社企画会議への提案
1)販売価格/量(販売部門協力)
2)原料調達ルート(原料部門協力)
3)投資リスク(経済性/技術性)
 3.詳細設計図とそのチェック
1)PEFD & Material Balance
2)塔槽類製作図
3)架構設計図と機器配置図
 4.重要機器製作メーカー選定/発注
1)高圧リアクター(安全設計)
2)特殊蒸留塔と熱交換機
3)コンプレッサー(低環境負荷)
 5.建設工程管理
1)外注触媒メーカー指導(納期対策)
2)建設現場スタッフと施設/開発部門
3)工事業者との安全の確保方法
 6.スタートアップ
1)水運転(目的とポイント)
2)オイルイン
3)初期トラブル解決方法
 7.定常運転
1)プラント安全確保方法
2)日常修理計画方法
3)定期修理計画方法
◎ 質疑応答

戻るホームへ戻るセミナー