ロボットや機械の複雑な動作やドローンを始めとする航空機の姿勢制御など,幅広くニーズのある現代制御を学び,多様な機器の設計開発へと活用するための講座!
講師: |
小坂 学 氏
近畿大学教授 博士(工学) |
日時: |
2019年9月11日(水) 10:00〜17:00
1日集中講座
|
受講料: |
42,000円(消費税込) |
● |
(テキストおよび昼食を含みます。) |
会場: |
新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
地下鉄有楽町線 麹町駅徒歩5分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図 |
※録音・録画はご遠慮下さい。
|
このボタンをクリックするとすぐにお申込ができます。 セミナーのお申込は買い物カゴには入らず直接お申込入力となります。
|
●受講のおすすめ
最適制御は,PID制御を適用できない制御対象でも,良好に制御できることがあります。1960年台の宇宙競争の時代にロケットを高精度に制御する必要があり,そのための制御手法が盛んに研究されました。ロケットは多入力多出力系のため,従来のPID制御ではうまく制御できませんでした。そこで,制御性能や省エネ性に関連する評価関数を設けて,それを最小にする制御器を設計できる最適制御が開発され,アポロ計画を成功に導きました。
本セミナーでは,現代制御の基礎と最適制御への応用,ディジタル制御による最適制御の実装,最適制御のアンチワインドアップについて,高校数学の知識で理解できるように工夫した書籍を用いて解説します。さらにMATLABによる設計例をシミュレーションして実感していただき,そのプログラムも解説します。最適制御を試してみたいエンジニアの皆さん,ぜひご参加ください。
※本セミナーでは,ご自身のノートPCを持参された受講生を対象に,MATLAB互換のフリーウェアを使用し,実際に操作する実習もあります。お持ちでない方は講師によるデモをご覧いただく座学のみのご参加も可能ですが,できればPCのご持参をおすすめいたします(会場でのPCの貸出しはございません)。
●セミナープログラム
- 1.現代制御の基礎と最適制御への応用
- (1)状態空間表現によるシステムの解析
- a.状態空間表現とは
- b.状態空間表現(A,B,C,D)を伝達関数 G(s)に変換する
- c.伝達関数 G(s)を状態空間表現(A,B,C,D)に変換する
- d.安定性の解析
- e.状態方程式の解
- f.状態空間表現のブロック線図
- g.システムの接続
- (2)状態空間表現による制御系設計
- a.レギュレータとサーボ
- b.状態フィードバック
- c.極配置法
- d.可制御性
- e.オブザーバ(状態観測器)
- f.可観測性
- g.最適制御
- h.定常偏差をなくすサーボ
- i.状態フィードバックとオブザーバを併合した制御器
- j.併合系の定常偏差をなくすサーボ
- 2.ディジタル制御による最適制御の実装
- (1)制御器を実装するためのディジタル制御
- (2)遅延演算子
- (3)z 変換で離散化した状態方程式と伝達関数
- (4)MATLAB による離散化
- 3.現場の制御技術
- (1)最適制御のアンチワインドアップ
- 4.MATLAB を活用した制御系設計例
- (1)DCモータのモデリング
- (2)DCモータの状態フィードバック
- (3)DCモータの最適制御と実装のポイント
- ◎ 質疑応答
|