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澤田 雅之 氏

澤田雅之技術士事務所 所長
技術士(電気電子部門)


   
1978年に京都大学(院)工学研究科修士課程を修了し、警察庁に入庁。警察大学校警察情報通信研究センター所長を退職後に技術士資格(電気電子部門)を取得して、2015年に技術士事務所を開業。

35年間にわたって勤務した警察では、東京、兵庫、大阪、宮崎、茨城、宮城、福岡、愛知、神奈川の各都府県において、警察情報通信施設の整備・維持管理・運営の業務に従事した。この際、警察情報通信施設が地震や津波、山火事などの脅威に晒された事例や、自動車衝突による破損や侵入による損壊などを被った事例を、否応なく幾度も経験した。それゆえ、被害発生防止に向けた事前対応のプロセスであるリスクマネジメントと、実際に被害が発生した際に、被害の拡大防止と早期回復を図る事後対応のプロセスであるダメージコントロールについて、実務を通じた多くの知見を蓄積することができた。そこで、技術士事務所開業後は、このような知見を体系化することにより、講演等を通じてノウハウを発信している。

また、2015年の首相官邸ドローン落下事件を契機として、カウンタードローンに関する調査研究を開始。伊勢志摩G7サミット、大阪G20サミット、ラグビーW杯、東京オリンピック等に向けて、警察庁、警視庁、海上保安庁、経済産業省、関係府県警察本部等でカウンタードローンについて講演。2018年以降は空の産業革命に向けたドローンの利活用にも調査研究の対象を拡大し、これまでに多数の執筆や講演を実施。

また、警察庁では、各種の警察情報通信システムの新規開発プロジェクトに携わった。管区警察局県情報通信部長として勤務した宮崎、茨城、宮城、福岡、愛知、神奈川の各県警察では、1996年に「宮崎県警察本部ヘリコプターTVシステム整備事業」を、我が国では戦後初となる性能発注方式(全体最適化に効果的な方式)によるプロジェクト運営で成功させたことを皮切りに、警察情報通信システム整備事業の全てを性能発注方式によるプロジェクト運営で完遂した。
技術士事務所開業後は、今日に至るまで、我が国における先端プロジェクトの成功事例と失敗事例を対比してその要因を探る研究に取り組むとともに、プロジェクトの全体最適化に効果的な性能発注方式の啓蒙と普及をライフワークとして取り組む。そして、これまでの取り組みで得られた知見を集大成した書籍【「性能発注方式」発注書制作活用実践法】を執筆し、2022年9月に(株)新技術開発センターから出版。この書籍は、プロジェクトの全体最適化手法や性能発注方式について、真正面から取り扱った我が国唯一の書籍である。


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