かんばん |
トヨタ生産方式とセットで語られることの多いかんばん。 ここでいうかんばんは紙に書かれたものや電子かんばんだけではない。「この段階に達したら、こういうアクションをする」という決め事を具体的にしたものである。部品で代用したり、あまった部材を活用したり。後工程が「使ったよ」という印であり、それが前工程の受注情報になるのである。 情報とモノの流れを一致させることで、「いま」をつかめるのである。 ちなみに、「トヨタかんばん方式」はビジネスモデル特許を取得しているが、これはあくまでもトヨタ自動車の防衛的なもの。同方式を活用している企業がビジネスモデル特許を取得して、告訴されると困るという趣旨から取得した。だから、かんばん方式を採用したから、トヨタに告訴されるというものではない。 なお、ビジネスモデル特許の要件として「コンピューターを利用したシステム」が必要なため、「電子」の要素が強いが、あくまでも、ポイントはかんばん。生産システムとしてのあり方が認められたものだ。 |