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リコールなどのトラブル情報は設計者の負荷増による人災である!!

設計不具合の未然防止の「見える化」


   

3次元CAD設計では再発防止策よりも未然防止が主流になる!!

講師: 新井啓介
新井技術士事務所 所長
日時: 平成25年5月17日(金) 10:00〜17:00
1日集中講座
受講料: 42,000円(消費税込)
(テキストおよび昼食を含みます)
会場: 新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図

※録音・録画はご遠慮下さい。


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セミナーのお申込は買い物カゴには入らず直接お申込入力となります。

●受講のおすすめ

最近のリコールなどのトラブル情報を深く読むと,設計に起因する「人災」に起因する事項が多いことに気づく。
その背景には,現在の設計環境,つまり,設計者数が足りない,時間もないという状況で,さらなる設計期間(設計リードタイム)の短縮と,それに伴う設計開発コストの大幅削減がある。
その結果,設計者の負荷が増えている上に,本来実行すべき検討が不十分のまま,設計が進行して後からトラブルになる,といった不具合や手戻りがなくならない。これは商品力を削ぎ落とす元凶である。
また,最近の製品の開発・設計が複雑化し,不確実性が増大,さらに設計の技術革新が進み3次元設計では,これまでの再発防止的な不具合防止では対応できず,未然防止が主流となって行くだろう。
そこで今回は,3次元CAD/CAE設計時代における設計不具合の未然防止のための方策を「見える化」して紹介する。
是非,ご受講下さい。


●セミナープログラム

◎ はじめに―不具合はなぜ減らないのか?
1.不具合情報の「見える化」
(1)設計に必要な不具合情報とは
   1)不具合情報の問題点
   2)設計不具合情報が再利用できない問題
   3)設計不具合情報の再利用策
   4)役立つ設計不具合情報が引き出せない問題
(2)不具合情報の構造化
   1)不具合情報の構造化の流れ
   2)不具合情報の構造化の手順
   3)不具合情報の知識化の手順
2.設計の不確実さの原因の「見える化」
(1)設計の不確実さ
(2)不確実さはどこからか?
3.不具合の未然防止に必要なフロントローディング設計の「見える化」
(1)フロントローディング設計とは
(2)フロントローディング設計実現のためのアプローチ
   1)現物から特性を読み取る。
   2)仕様の明確化
(3)フロントローディング設計の課題
   1)CAD設計の課題
   2)開発設計での課題
   3)コラボレーションでの課題
(4)機械要素は革新されている。
4.手戻り防止に必要な生産(組立)設計の「見える化」
(1)組立とは自由度の拘束
(2)組立の基準
(3)組立設計の基本
5.3次元設計の「見える化」
(1)3次元CAD導入の問題点
(2)3次元設計導入から戦力化の手順
   1)3次元設計プロセス再構築のためのインフラ整備
   2)3次元CADツールを使いこなすための設計の効率化
   3)3次元設計の設計品質向上
   4)3次元設計による開発設計力の向上
   5)製品力の強化
   6)標準化は難しい
(3)3次元CADによるモデリング
   1)モデリング作成上の問題
   2)アッセンブリ作成上の問題
6.設計者CAEの「見える化」
(1)変わりつつある設計者CAE
   1)3次元CADとの親和性が重要である。
(2)設計者にとってのCAEとは
   1)設計者にとってのCAE使用のメリット
   2)設計者CAEを使う際の主な問題点
   3)設計者CAE普及の視点
   4)設計者CAEが必要な視点;流用設計
   5)設計者CAEが必要な視点;設計検証
   6)CAEは理想の世界
   7)CAEを「使いこなせない」
7.CAEを使っての品質のつくり込み
(1)設計者CAE使用の注意点
(2)解析主導設計とは
   1)解析主導設計の手順
   2)効果を確認する。
8.不具合の未然防止の「見える化」
(1)3次元設計時代のDRの課題
   1)長すぎるDR
   2)形骸化しているDR
   3)DRは空回りしている。
(2)DRが機能しないのはなぜか?
   1)DRの本来の目的を共有できていない。
   2)DRが形骸化している。
   3)DRが空回りする。
(3)DRで重大な不具合が見つけられない理由
(4)DRを改善する視座
(5)不具合の未然防止
   1)仕様の明確化
   2)不具合情報の活用
   3)FMEA/FTAの活用
   4)事前に仮想のシナリオを描く
9.未然防止の定石
(1)発生した不具合の防止策は3つある。
(2)不具合の未然防止は,設計における「信頼性の確保」である
   定石1.未然防止の第一歩は“予測”から。
     定石1-1.なぜ,想定外が起こるのか?
     定石1-2.設計の不確実さの原因を知る。
   定石2.設計のマネジメントサイクルは,FPDSであり,PDCAではない。
     定石2-1.不具合の未然防止には,See(観察)が重要である。
     定石2-2.設計者の観察力向上のチェックリストをつくる。(チェックリストは一例)
   定石3.未然防止には,まず“変えない”こと。
     定石3-1.実績のある設計を変えないこと。
      定石3-2.良い設計条件を明確にする。
   定石4.未然防止には,“変えたところ”を確実に見出すこと。
     定石4-1.変更点・変化点を,確実に見出すのは難しい。
◎ 質疑応答

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