2015年改定版ISO9001は,従来のISO9001不評を払拭する素晴らしいものです。
しかし,企業内の内部監査員の力量が,この「すばらしさ」に追従しないと,宝の持ち腐れどころか,審査機関の審査員によって不合格を提起されてしまいます。
これを防止するため,長年の審査機関「審査員」経験と,企業の内部監査「代行」経験から見た,企業の内部「監査員」の在り方を説き,審査機関の審査員にも通じる内部監査のやり方を「具体的」に伝授します。
お持ち帰りの上,社内の内部監査員養成に御利用ください。
講師: |
田邉 康雄 氏
英国UKAS,豪ニュJAS-ANZ認定ISO審査機関(株)GICジャパン 首席審査員
英国IRCA登録QMS/EMS/OH&S三分野プリンシパル審査員 |
日時: |
平成28年10月4日(火) 10:00〜17:00
1日集中講座 |
受講料: |
42,000円(消費税込) |
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(テキストおよび昼食を含みます。) |
会場: |
新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図 |
※録音・録画はご遠慮下さい。
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このボタンをクリックするとすぐにお申込ができます。 セミナーのお申込は買い物カゴには入らず直接お申込入力となります。
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●受講のおすすめ
2015年ISO9001は大変優れた改定版です。マネジメントシステム規格として大きく成長してきたと言えます。5つの大きなポイントがあります。このポイントを押さえて的確な内部監査を実施すると,企業の経営改善にもつながります。企業の製品及びサービス供給プロセスは,業種毎,企業毎に異なります。よって求められるパフォーマンスもそれぞれ異なります。大別すると素材産業においては,「安定供給」,そして機械加工・組立産業においては,一個一個の商品の「約束した品質」です。顧客の手に「不良品」が流出してはなりません。
企業毎に異なるパフォーマンスを評価する審査機関は,企業毎に異なる審査能力をもった審査員を抱えていなければなりません。しかし審査機関が抱えている顧客数と,同じく抱えている審査員数とが,専門性を接点としてマッチングする場合は,極めて稀です。必然的に,専門性が高いとは言えない審査員が訪問してくる可能性は少なくありません。
このような状況に鑑みて企業は,改訂ISO9001に対する「遵守・実行」のチェックを審査機関にだけにまかせておいてはなりません。なぜなら前述の通り審査機関においては,改訂規格に沿って正しい審査ができる審査員の数が限られているからです。優れた改定版ISO9001規格においては,単なる適合性審査に終わってはなりません。それでは優秀な規格がなんの役にも立ちません。セミナーでは,内部監査のやり方を具体的に教えます。
<受講を勧める方>
- 審査を受ける企業のISO事務局の方,
- 内部監査によってIRCA主任審査員以上の資格を取得したい方,
- 内部監査員の方,
- 会社の業務にISOを活用したいと思っておられる方,
- 社内でIRCA主任審査員を育成したいと思っている方。
●セミナープログラム
- 1.内部監査員強化の必要性
- 1)優れた改訂規格の利用
- 2)パフォーマンス評価
- 3)審査機関審査員の補完
- 2.現状の問題点
- 1)販路確保目的
- 2)社長の無関心
- 3.改訂の5大ポイント
- 1)社長リーダーシップ
- 2)規格と事業の統合
- 3)プロセス志向強化
- 4)脅威と機会
- 5)変更管理
- 4.内部監査計画立案
- 1)年間計画
- 2)個別計画
- (1) 素案作成
- (2) 監査先調整
- (3) 決定通知
- 5.内部監査実施
- 1)オープニング
- 2)社長の監査
- 3)部門の監査
- 4)結果調整
- 5)クロージング
- 6.内部監査報告書作成
- 1)改善要求
- 2)改善余地
- 3)改善方策
- 7.社長の監査
- 1)品質目標と戦略目標
- 2)事業と規格の統合
- 3)最上位の文書
- 4)規格への期待
- 5)内部監査への期待
- 8.部門の監査
- 1)営業部門
- (1) 販売課……4P
- (2) 資材課……発注方式
- (3) 倉庫課……横持ち
- 2)製造部門
- (1) 製造課……品質目標
- (2) 保全課……安全対策
- (3) 試験課……フィードバック
- 3)R&D部門
- (1) 研究課……PERT
- (2) 開発課……製品安全
- (3) 技術課……装置安全
- 4)管理部門
- (1) 経理課……ITシステム
- (2) 人事課……人材育成計画
- (3) 総務課……社内調整
- 5)クロージングM
- (1) 是正要求……CAR
- (2) 個々の所見……改善余地
- 9.監査員に求められる力量
- 1)規格の理解力
- 2)聞き出す能力
- 3)コンプライアンス「力」
- 4)パフォーマンス評価力
- 10.監査員の資質
- 1)深い専門知識
- 2)広い一般知識
- 3)高い倫理観
- 4)強い意思
- 11.主任審査員への道
- 1)OJTへの参加
- 2)所定監査経験
- 3)指導主任審査員の確保
- ◎ 質疑応答
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