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素人に熱可塑性エラストマー組成物を理解してもらう!

専門でない人のためのプラスチックの超基礎と射出成形入門(2)
熱可塑性エラストマー組成物(オレフィン系,スチレン系)編


   

特許情報から各社の配合処方を分析し,目的達成,トラブル削減をはかる!

講師: 鷲尾 裕之
特許戦略コンサルタント
ポリマー技術コンサルタント
(2級知的財産管理技能士,2級射出成形技能士,
第1種作業環境測定士,初級著作権検定合格,
工学士,法学士)
日時: 平成29年4月13日(木) 13:00〜17:00
特別集中講座
受講料: 35,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
会場: 新技術開発センター研修室
東京都千代田区一番町17-2 一番町ビル3F
TEL 03(5276)9033
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅徒歩2分
(受講券に地図を添付いたします)
会場地図

※録音・録画はご遠慮下さい。


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●受講のおすすめ

プラスチック材料の環境適応性が求められる近年において,リサイクル可能な柔らかい材料として平成の時代にあらゆる分野に普及してきた汎用性熱可塑性エラストマー組成物であるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物やスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は,他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー(ポリエステル,ポリアミド,ポリウレタン系)と異なり,ゴム成分と液状オイル成分と流動成分(樹脂成分)との「多成分の混合物」であり複雑です。異なる性状の成分を混合・混練しているので問題を複雑にしています。
それはすなわち成形トラブルに直結してしまいます。さらにまた複雑にするのは多くの場合は,それを化学反応させて架橋させ耐熱性,耐油性を向上させます。架橋反応では,複数の分子が結び付いたり逆に分子が切れてしまったり極めて複雑なことがおこります。特許情報から得られる業界各社の配合処方を考慮しないともはや開発目的の達成,トラブル対策など効率的に行うことはできません。

  1. 複雑な混合物(化学反応を伴う)の成形トラブル
  2. 雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づく配合処方から読み解く
    成形トラブル対策法
  3. 特許情報から得られる配合処方情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法
を考えてみましょう。


●セミナープログラム

1.熱可塑性エラストマーの種類
  汎用熱可塑性エラストマー(オレフィン系,スチレン系)の活用範囲とその展望
2.組成及び配合成分
  「特許情報から得られる配合処方とその原材料の詳細情報」
2-1 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
  (1)ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
  (2)流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
  (3)軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
  (4)架橋剤による物性・成形性への影響
2-2 スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
  (1)ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
  (2)流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
  (3)軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
  (4)架橋剤による物性・成形性への影響
3.業界実情
3-1 オレフィン系熱可塑性エラストマーの販売会社
3-2 スチレン系熱可塑性エラストマーの販売会社
4.成形トラブルとその対策
  「特許情報から考える配合処方を根拠としてトラブル原因を解明しよう!」
4-1 ひけ
4-2 ショートショット
4-3 バリ
4-4 そり・変形
4-5 シルバー
4-6 金型転写性不良
4-7 ウエルド不良
4-8 焼け
4-9 寸法のばらつき
4-10 ピンキング
4-11 ブツ
4-12 ブリードアウト
4-13 ブルーム
4-14 成形品の表面剥離
4-15 複合成形帯の層間融着不良
4-16 押出成形におけるドローダウン
5.分析技術
  「そのサンプルは,どんな熱可塑性エラストマーなのか?」
5-1 種類を判別する分析方法
  (1)ゴム成分の分離とその分析方法
  (2)軟化剤の分離とその分析方法
  (3)流動相(樹脂)成分の分離とその分析方法
  (4)架橋度の測定方法
5-2 トラブル解決のための分析方法 「このトラブルは,何が原因なのか?」
  (1)ブツ分析
  (2)ブリード物の分析
  (3)ブルーム物の分析
  (4)モルフォロジー観察
◎ 質疑応答

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