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マイクロプラスチックの課題は,生分解性プラスチックへの変更だけでは解決できません。現況から学会,企業の対応策をまとめ,解決策を模索し,進むべき道を解説します!
講師: |
林 誠一 氏
林技術士事務所 所長 技術士:化学部門 |
日時: |
2022年9月27日(火)13:00〜16:00
特別集中講座
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受講料: |
18,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。 |
会場: |
オンライン講座(オンライン講座について)
職場・自宅 全国どこからでも参加できます。
「ZOOM」を使用します。
※アプリをインストールせずブラウザから参加できます。 |
※録音・録画・撮影はご遠慮下さい。
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●受講のおすすめ
マイクロプラスチックとは,意図的かそうではないかにかかわらず,微小化した(された)プラスチックのことです。主に海洋中に存在し,多種類の添加物を含み,残留性有機汚染物質(POPs)を吸着させやすい性質があるため,海底に眠っている有害物質を再び生物体内に蓄積するおそれがあります。プラスチックごみの問題を解決するために必要なことの基本は,いわゆる3Rですが,対策の1つとして注目されている生分解性プラスチックへの変更だけでは,解決できない課題が残ると考えられます。
そこで本セミナーでは,マイクロプラスチックの現況から学会,企業の対応策をまとめ,本課題の解決策を模索し,進むべき道を考えていきます。
- このセミナーによって身に付く知識や考え方
- 知識:マイクロプラスチックの基礎知識,本質,対処法,代替手段,環境化学
- 考え方:プラスチックについてこれからなすべき考え方
- 本セミナーの中心課題
- 海洋プラスチック問題とは
- 発展途上国と先進国でのそれぞれの状況にあった適切な対策
- マイクロプラスチックの生成と行方
- マテリアルリサイクル技術の開発とビジネス
- 生分解性ポリマーは海洋プラスチック問題の有効な解決策か
- 研究機関,企業の有効な取り組み
- 受講対象者
- プラスチック製造企業人
- プラスチックを使用している企業人
- プラスチック処理業者
- 環境管理,保全に携わっている企業,自治体職員
- マイクロプラスチックの本質と怖さを理解しようとする人と,その処理法を開発しようとする人
- SDG'sに関心のある人
●セミナープログラム
- 1.はじめに
- 人類が生産したプラスチックは83憶トン以上
- 環境中に捨てられたプラスチックはマイクロ化(微小化)する
- 海に流れ出たプラスチックごみは推定年間800万トンで,それが外的要因(波や紫外線)で劣化,崩壊して微小化し,陸から海に放出される時点で小さい細片状になっている問題(2017年国際環境保護連合報告書)
- 2.マイクロプラスチックの定義
- 公式の定義はないが,多くの場合5mm以下,マイクロは10-6m,さらに微小なナノメートルサイズのプラスチックも存在する。
- 3.マイクロプラスチックの種類
- 一次マイクロプラスチック(研磨剤,レジンペレット等)
- 二次マイクロプラスチック(大きなプラスチックが微小化)
- 4.マイクロプラスチックの発生源
- 一次マイクロプラスチックの量は年間150万トン(推定)
35% 合成繊維が洗濯などで小さく裁断されたもの
28% タイヤが摩耗したくず(タイヤのマイクロプラスチック摩耗粉塵は有毒物質,例えばPCBを吸着しやすい)
- 人工芝,都市塵,織物の摩耗
- スラッジの使用からの農業流出,排水,処理プラントのプラスチック部品
- カトラリー,歯ブラシ,カップ等の日常の家庭用品
- 5.マイクロプラスチックの分析
- FT-IRにより成分測定
- 成分測定後,吸着している有毒物質の分析は,溶媒抽出し,シリカゲルカラムに通して不純物を取り除き,GC-MS分析
- 添加剤を測定する場合は,溶出溶媒で抽出し,GC-MS分析
- 起因物質に特定元素が含まれる場合は,蛍光X線やSEM-EDS
- 6.マイクロプラスチックの問題点
- 各国の事情
- マイクロプラスチックの有害物質吸着
- 添加物
- 7.マイクロプラスチックのリサイクルと課題
- マテリアルリサイクルとサーマルリカバリー
- 3R(Reduce, Reuse, Recycle)
- 生分解性プラスチックは分解に要する時間をコントロールできない
- 8.企業の対応
- 化粧品業界(洗顔スクラブのマイクロプラスチック使用禁止→梅の種を粉砕し代替)
- タイヤ業界(海に流れ込むタイヤ摩耗粉塵)
- 産業機械,電気電子メーカーにおける対応
- 他
- 9.新たな挑戦
- 酵素内包生分解性マイクロプラスチックの開発など
- 10.最後に
- 持続可能な環境のために(SDG's)
- ◎ 質疑応答
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