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あらゆるエンジニア,社会人に求められる必須の思想・実践, 入門編:リスクとリスクコミュニケーション |
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科学技術が社会に活用されるあらゆる場面で求められる,リスクコミュニケーション。その基本的な理論や原則,実践の基礎を,いちから解説します!
※録音・録画・撮影はご遠慮下さい。
●受講のおすすめ3年以上もの間,世界はCOVID-19に翻弄されてきました。私たちはさまざまな困難に向きあってきましたが,とりわけ,この病気のリスクについて誰がどう伝え,人々の日々の実践につないでいくかは,大きな課題であり続けました。 これらは典型的な「リスクコミュニケーション」の問題です。この言葉は半世紀ほど前にアメリカで使われるようになったものですが,私たちにとっては二重の意味で馴染みが薄い面があります。それは,「リスク」も「コミュニケーション」も,決して私たちの社会に古くからある考え方ではないからです。それは,どちらもカタカナ語のまま使われ,いまだに一般的な日本語訳がないことからも推察できるでしょう。 そのこともあって,リスクコミュニケーションについての混乱や誤解は,なかなか解消されないのが日本の現状です。新たなリスクに関する問題が生じるたびに,リスクコミュニケーションへの社会的期待は高まるものの,その根本が理解されていないためか,先達の智恵を上手に活用できていないように思えてなりません。 もちろんリスクコミュニケーションは,医療や公衆衛生に限ったものではありません。今や,科学技術が社会に活用される,あらゆる場面で求められる必須の思想・実践となったといえるでしょう。 そこで本セミナーでは,リスクコミュニケーションの前提である「リスク」についてしっかりと掘り下げた上で,リスクコミュニケーションを支える基本的な理論や原則,さらにはその実践の基礎について,3時間で理解できるように組み立ててみました。 具体的にはまず,歴史的経緯から,日本社会にとってはかなり縁遠い「リスク」の概念を少し丁寧にひもときます。この言葉はきわめて西洋近代的な考え方に基づいている,ということを踏まえた上で,リスク社会化する現代の状況を概観します。少し遠回りに感じられるかもしれませんが,この中心的な考え方をしっかり理解しておくことで,さまざまな意味での「応用力」が身につきます。 次に,リスクコミュニケーションの定義と,その理論的背景について見ていきます。リスクコミュニケーションは比較的新しい思想・実践であるため,分野や国によって解釈には若干幅があります。 加えて,リスクコミュニケーションを実践する上で,どのような点が阻害要因になるのか,また守るべき原則,ルールについて確認していきます。これらを通じて,リスクコミュニケーションに関する重要なポイントを理解し,さまざまな誤解を解消することができれば幸いです。 そして最後に,実際にリスクコミュニケーションを行うための準備・計画について,概説します。
●セミナープログラム |