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ChatGPTを契機にAIの活用が急激に広がる今,電力を大量に消費するサーバー,スマホ,パソコンに求められる,新たな熱対策を幅広く解説します!
| 講師: |
国峯 尚樹 氏
(株)サーマル デザイン ラボ 代表取締役 |
| 日時: |
2026年2月13日(金)10:00〜16:00
1日集中講座
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| 受講料: |
43,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。 |
| 会場: |
オンライン講座(オンライン講座について)
職場・自宅 全国どこからでも参加できます。
「ZOOM」を使用します。
※アプリをインストールせずブラウザから参加できます。 |
※録音・録画・撮影はご遠慮下さい。
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●受講のおすすめ
ChatGPTを契機に,AIの活用が急激に広がっています。AI検索処理はWeb検索の数十倍の消費電力を要し,処理の中核を担うAIチップの発熱量は1kW超に達しています。これらのチップを大量に実装したAIサーバーは,ラック当たり数十〜百kWの電力を消費し,空冷から液冷,沸騰冷却へと熱対策が移行しつつあります。一方,ユーザ側が使用するスマホ,パソコンもエッジAI化により,処理の分散化が進み,情報通信ハードウエアは全階層で熱問題が深刻化しています。
本講では伝熱の基礎から,これらAI関連冷却技術の現状,今後の課題,対策について幅広く解説します。
受講対象者
エレクトロニクス機器の設計に関わる熱設計技術者,実装技術者,回路基板技術者,信頼性部門の技術者 など
セミナーのポイント
- データ処理量が増加する現状や,今後の冷却技術動向
- メカニズムや重要性,パラメータなどの伝熱知識
- AIチップの放熱と冷却デバイスの課題
- データセンターの熱問題とその対策
- スマホ・基地局など,小型高速通信機器の冷却構造
- 熱材料(TIM)の特徴と選定法
- 実装技術動向,オンチップ冷却の最前線 など
●セミナープログラム
- 1.データ処理量の増加による冷却へのインパクト
- ・今後の冷却技術動向 〜サーバー,通信,自動車,家電,生産〜
- ・CASEやエッジコンピューティングによるエッジ機器の発熱増加
- ・AI利用にはさまざまな冷却方式が採用される
(伝導冷却・冷却デバイス,空冷・水冷)
- 2.熱設計に必要な伝熱知識
- ・なぜ熱対策が重要か? 熱を制しないと機能・性能が発揮できない時代に
- ・熱移動のメカニズム ミクロ視点とマクロ視点,熱の用語と意味
- ・熱伝導・対流・輻射のメカニズムと基礎式,パラメータ
- ・4つの基礎式から熱対策パラメータを導く
- ・機器の放熱経路と熱対策マップ
- 3.AIチップの放熱と冷却デバイス
- ・GPUの発熱量と推奨される冷却方式
- ・サーバーの種類 ラックマウントサーバ/ブレードサーバ/タワー型サーバ
- ・高発熱半導体デバイスの放熱経路と放熱ボトルネック
- ・半導体内部の熱抵抗/半導体から冷却器への接触熱抵抗
- ・ヒートシンクの熱抵抗/拡がり熱抵抗
- ・ファンによる冷却とその限界
- ・NVIDIAのAIチップ冷却構造
- ・コールドプレート(間接液冷)の冷却性能と課題
- 4.データセンターの熱問題とその対策
- ・PUE目標(エネ庁)
- ・コールドアイル・ホットアイル
- ・水冷INRow/水冷リアドア
- ・最新冷却技術とその課題
- ・浸漬冷却,沸騰冷却の現状と今後,冷媒の課題
- 5.小型高速通信機器の冷却 〜スマホ/基地局〜
- ・iPhone17ProとAirの冷却構造の違い
- ・iPhoneとPixelの思想の違い
- ・グラファイトシートとべーパーチャンバーの活用
- ・基地局(スモールセル)の構造と放熱(RRHとBBU)
- 6.放熱材料(TIM)の特徴と選定法
- ・TIMの種類と特徴
- ・TIMの選定における注意点,評価方法,ポンプアウト対策
- ・新しい材料のトレンド(ギャップフィラ,PCM,液体金属)
- 7.実装技術動向と熱問題
- ・チップレットや3次元実装によるインパクト
- ・光電融合/シリコンフォトニクス
- ・垂直給電 など
- 8.オンチップ冷却最前線
- ・3次元マイクロ流路
- ・IBMのICECOOL
- ・TSMCのオンチップ水冷
- ◎ 質疑応答
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