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“性能発注方式”で,包括的民間委託をマスターする!

最新のインフラメンテナンス成功法


   
新刊好評発売中!
くるみ製本(A4・約160頁)
定価:5,000円(消費税込)+送料500円


◎編著:澤田雅之
    澤田雅之技術士事務所 所長
    技術士・電気電子部門


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●これからのインフラメンテナンスに求められる,包括的民間委託を学ぶ!

建設後50年以上が経過し,適切なメンテナンスを要するインフラは,今後加速度的に増加する見込みです。そこで国土交通省は,人員や予算に大きな課題を抱える自治体がインフラメンテナンスを適切に実施できるよう,「包括的民間委託」の導入を推奨しています。

包括的民間委託とは,複数の業務や施設を包括して,“性能発注”の取り組み方による複数年契約でメンテナンスを委託するものです。負担軽減や業務改善などのメリットがあり,近年では,「地域インフラ群再生戦略マネジメント」や「ウォーターPPP」など,新たな官民連携方策によるインフラメンテナンスにおいても,その活用が図られています。

しかし,老朽インフラ対策で必要となる工事については,ほとんどの自治体で包括的民間委託の対象業務に含めず,個々の工事ごとに従前通りの設計・施工分離発注方式により別途実施しています。自治体では,設計・施工分離発注方式による工事の経験と実績は豊富である一方,包括的民間委託との親和性が高い,設計と施工を一括した“性能発注”の取り組み方による工事の経験と実績はほぼ皆無であるため,具体的な取り組み方がよくわかっていないのです。

そこで本書では,“性能発注”の取り組み方による,工事を含めた包括的民間委託の具体的な実現方法を中心に解説します。また,個々の工事を設計・施工分離発注方式から設計・施工一括発注方式に切り替えるための具体的な方法についても,わかりやすく解説します。


ページ見本

●内容項目

第1章 技術職員不足時代の新たな工事発注方式 〜設計・施工一括発注方式の提案〜
第1節 これまでの設計・施工分離発注方式は,技術職員不足・不在の自治体には不向き
  1. その証左として,秋田県横手市が設計・施工分離発注方式で整備した下水処理場は,施工不良で供用不可
  2. 横手市の下水処理場土木工事の監督員を務めたのは事務系職員
第2節 設計・施工分離発注方式の原型は,戦前の官庁直営方式
  1. 戦前の我が国の公共工事は,他国に類を見ない官庁直営方式
  2. 昭和34年の建設事務次官通達が端緒となった設計・施工分離発注方式
  3. 昭和30年代は,設計・施工分離発注方式が最も合理的なやり方
  4. 官庁と民間の技術力が逆転した流れに追随できない設計・施工分離発注方式
第3節 設計・施工一括発注方式が,技術職員不足・不在の自治体に最適
  1. 欧米では一般的に用いられている設計・施工一括発注方式
  2. 常識的に取り組めば,誰でもできる設計・施工一括発注方式
  3. 技術職員不足・不在の自治体における設計・施工一括発注方式の具体的な取り組み方
第2章 八潮市道路陥没事故で判明した下水道管メンテナスの課題
第1節 流域下水道管破損が引き起こした八潮市道路陥没事故
  1. 2025年1月,埼玉県八潮市で大規模な道路陥没事故が発生
  2. 八潮市道路陥没事故の主因は,内径4.75mの下水道管の破損
  3. 公共下水道と流域下水道
  4. コンクリート製下水道管の経年劣化と腐食劣化
  5. 八潮市内の流域下水道管破損箇所は,点検時に腐食劣化を見逃した可能性
  6. 国土交通省が全国535自治体に要請した特別重点調査 〜1年以内の対策が必要な下水道管路は全国に201km〜
  7. 改正下水道法が2026年特別国会で可決・成立
第2節 下水道管メンテナンスにおける新たな喫緊の課題
  1. これまでの業務委託手法による点検方法では不十分
  2. 改築工事のこれまでの発注方法では1年以内の緊急対策が困難
第3節 下水道管メンテナンスにおける課題を包括的民間委託で解決
  1. 包括的民間委託とは
  2. 下水道管の改築工事を含めた包括的民間委託が理想
第4節 千葉県柏市が実施している,“性能発注”の取り組み方による改築工事も対象業務とした包括的民間委託
  1. 柏市公共下水道管路施設包括的予防保全型維持管理業務委託とは
  2. 柏市の第二期5カ年事業の全体の枠組みと特徴
  3. 柏市の要求水準書と基本契約書における計画的改築業務(詳細設計業務,改築施工業務)についての具体的な記載内容
第3章 “性能発注”は,ウォーターPPPの必須要件の一つ
第1節 ウォーターPPPとは
  1. 水道・下水道の分野で,管理・更新一体マネジメント方式またはコンセッション方式を導入することがウォーターPPP
  2. 令和9年度以降に社会資本整備総合交付金の交付対象事業となるには,ウォーターPPPであることが要件
  3. ウォーターPPPの要件を満たす管理・更新一体マネジメント方式とは
第2節 維持管理業務(点検・調査など)と更新業務(改築工事)を一体的にマネジメントする方法
  1. 設計と施工を一括した“性能発注”の取り組み方による改築工事の実施業務を,委託対象業務に含めた包括的民間委託
  2. 設計・施工一括発注方式による改築工事の発注者支援業務を,委託対象業務に含めた包括的民間委託
  3. 設計・施工分離発注方式による改築工事の発注者支援業務を,委託対象業務に含めた包括的民間委託
  4. 設計・施工分離発注方式による改築工事の設計業務を,委託対象業務に含めた包括的民間委託
第3節 ウォーターPPPに向けた取り組み事例の紹介
  1. 利府町上下水道事業包括的民間委託 〜管理・更新一体マネジメント方式〜
  2. 三浦市公共下水道(東部処理区)運営事業 〜コンセッション方式〜
  3. 須崎市公共下水道施設等運営事業
    〜コンセッション方式と包括的民間委託の併用〜
第4節 これからのインフラメンテナンスに向けて,柏市の事業をモデルとして取り組むメリット
第4章 自治体の老朽橋梁対策に向けた新たな官民連携方策 〜地域インフラ群再生戦略マネジメント〜
第1節 地域インフラ群再生戦略マネジメントとは
  1. 地域インフラ群再生戦略マネジメントは,インフラメンテナンスにおける新たな官民連携方策
  2. 地域インフラ群再生戦略マネジメントのモデル地域と対象分野
  3. 地域インフラ群再生戦略マネジメントの拡大に向けた課題
  4. 単一分野の包括的民間委託の取り組み方を複数の自治体が共有して実践する,地域インフラ群再生戦略マネジメント
  5. “性能発注”の視点から考察した地域インフラ群再生戦略マネジメントの取り組み方
第2節 自治体の老朽橋梁対策における課題や問題
  1. 過疎化が進む中で増大する老朽橋梁の適切な維持管理が,技術職員の不足や不在により困難化
  2. これまでの包括的民間委託の取り組み方では,橋梁補修工事を委託対象として含めることが困難
第3節 “性能発注”の取り組み方による橋梁補修工事を含めた包括的民間委託の実現方法
  1. 多種多様な橋梁の補修工事は多種多様
  2. “性能発注”の取り組み方による橋梁補修工事の実施を含めた包括的民間委託の実現は困難
  3. 設計・施工一括発注方式による橋梁補修工事の発注者支援業務を含めた包括的民間委託が現実的
  4. 「設計・施工一括発注方式による橋梁補修工事の発注者支援業務」の取り組み方とメリット
  5. 「設計・施工分離発注方式による橋梁補修工事の発注者支援業務」の取り組み方とデメリット
第4節 橋梁補修工事を含めた地域インフラ等群再生戦略マネジメントの実現により生まれる大きなメリット
  1. 橋梁メンテナンスに係る自治体職員の発注業務負担が大幅に軽減
  2. 技術継承が容易な設計・施工一括発注方式により技術職員不足・不在の問題が解決
  3. 受注者の創意工夫を活かせる設計・施工一括発注方式により地域企業を育成・拡大
  4. 適切なメンテナンスによる橋梁の長寿命化と安全の確保
第5章 設計・施工一括発注方式の採用による,鋼橋補修工事の迅速な実施方策
第1節 国道8号線「上輪橋」鋼材破断の事例研究
  1. 国交省北陸地方整備局長岡国道事務所が管理する「上輪橋」〜鋼材破断により2025年5月から通行止め〜
  2. 腐食が進んだ33箇所を応急的に補修した「上輪橋」 〜2025年7月に通行止めを解除〜
  3. 上輪橋の鋼材腐食が急激に進んだ原因
第2節 設計・施工分離発注方式による鋼橋補修工事の問題点
  1. 設計・施工分離発注方式による鋼橋補修工事の実施プロセス
  2. 急を要する補修工事には適さない設計・施工分離発注方式
  3. 資材価格の上昇リスクを予定価格に反映できない設計・施工分離発注方式
第3節 設計・施工分離発注方式で失敗して,直ちに設計・施工一括発注方式に切り替えて成功した新国立競技場整備事業
  1. 新国立競技場整備事業の貴重な教訓 〜設計・施工分離発注方式での失敗は,設計・施工一括発注方式でリカバリー〜
  2. 設計・施工分離発注方式で失敗・破綻した経緯と原因
  3. 設計・施工一括発注方式に切り替えて復活・成功した経緯と理由
第4節 新国立競技場整備事業の成功を踏まえた,設計・施工一括発注方式による鋼橋補修工事の取り組み方
  1. 設計・施工一括発注方式による鋼橋補修工事の実施プロセス
  2. 設計・施工一括発注方式による鋼橋補修工事で生まれる大きなメリット
第6章 零戦の開発プロセスに学ぶ,工事の“性能発注”を成功させる取り組み方と理想的な要求水準書の作り方
第1節 理想的な“性能発注”で開発に成功した「零戦」
  1. 零戦は,20世紀の世界地図を塗り替えた純国産の工業製品
  2. 旧日本海軍の軍用機発注方法は,仕様発注方式と性能発注方式の二種類
  3. 零戦が成功した秘訣
第2節 零戦の後継機「烈風」の開発失敗に学ぶ,“性能発注”の取り組み方
  1. 零戦の後継機「烈風」の開発に旧日本海軍は大失敗
  2. 零戦の開発成功と後継機「烈風」の開発失敗が残した教訓
第3節 零戦の計画要求書に学ぶ,理想的な要求水準書の作り方
  1. 工事の“性能発注”を成功させる鍵は「理想的な要求水準書」の作成
  2. 「理想的な要求水準書」を作成する具体的な方法

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