1.コンクリート診断士試験の合格率
コンクリート診断士は、公益社団法人 日本コンクリート工学会により定められた資格であり、年に1回、資格認定試験が同学会により実施されています。
資格の重要性・必要性は年々高まるのに対し、合格率は技術士並みの大変厳しい結果が続いております。
直近5年間のコンクリート診断士試験の受験者数と合格者数、合格率の状況を示します。2020年(令和2年)は、新型コロナウイルスの影響で試験が延期になり、受験者数が少なくなっております。
合格率は、下表のとおり、例年15%前後となっております。
コンクリート診断士試験の合格率(2020〜2024年)
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
2020年 |
2,973 |
484 |
16.3% |
2021年 |
3,611 |
576 |
16.0% |
2022年 |
3,474 |
557 |
16.0% |
2023年 |
3,412 |
535 |
15.7% |
2024年 |
3,217 |
536 |
16.7% |
試験方法は、①四肢択一式問題と②記述式問題の2つからなっており、合格基準は、試験実施機関では「①②のそれぞれについて、基準点を超えることが合格の要件となります。」とだけ公表されております。当センターの講座受講者の受験状況から推察しますと、択一式・記述式それぞれ65%前後の基準で、それ以上の成績の方が合格していると思われます。ただ、合格率が毎年一定していることから、年度により合格基準を変更して、合格率の調整を行っていることも考えられます。
コンクリート診断士の受験に際しては、日本コンクリート工学会が実施するコンクリート診断士講習会(現在はeラーニングで実施)を受講することが要件となっております。それでもこのような厳しい合格率が続いており、日本コンクリート工学会の講習受講だけでは、試験合格は困難であるというのが現状です。
2.コンクリート診断士の受験対策
新技術開発センターではスクーリング付きの「コンクリート診断士完全合格対策講座」、スクーリングなしの「コンクリート診断士合格対策講座」を十数年以上にわたり実施しており、多くの合格者を輩出しております。特にスクーリング付き講座では、田淵一光講師がスクーリング会場で1人1人の答案を査読し、個別アドバイスを行い、好評を得ております。
以下、講座受講者へのアンケ―ト回答から、「講座を受講して役立った点」と「合格のため特に有効と思われた学習方法」を抜粋して紹介いたします。
コンクリート診断士合格のため、ぜひ「コンクリート診断士完全合格対策講座」の受講をご検討ください。
〇講座を受講して役立った点
- 記述式の通信教育講座は、構成から内容まで細かく教えていただいたのが、非常に効果的だった。
- 問題は解説が詳しく理解が早くなり問題の数をこなすことができた。今後にも役立つと思った。論文は書き方が参考になった。特に先生のコメントで発生原因と理由は書くとそれが正解になるといわれ書きやすくなった。
- 過去問にとらわれず、練習問題で工夫されている所がよかった。
- 講師の先生に、文章を採点してもらうことで、本番でも自信をもって、記述式問題に回答することが出来た。
- 添削は、非常に細かく想像以上のボリュームで返却され、また内容も的を射ていて満足。
- 結論から記載する方法など、記述の基礎となる点を学んだ。
- テキストを読み込むことで、知識を整理でき、択一問題で高得点をとれた。
- 講座テキスト「コンクリート診断士受験対策講座」がコンパクトにまとめられている。
- 論文の書き方は、このスクーリングで教えてもらえなかったらずっとわからないままだったと思います。教えて頂いたことで、自信がつきました。
- 同じ土俵で勉強している同業者の方々とスクーリングで接することでモチベーションが上がりました。オンライン上では学べないものがあると思います。
〇合格のため特に有効と思われた学習方法
- 記述式はひたすら、wordで25×40マスを作ってPCでの練習が効果的だった。
- 難しい記述式も択一問題に出てきたフレーズの使いまわしで書くことができました。択一問題の勉強が広範囲でできていればおのずと記述式もできるようになりました。
- 講座テキスト「コンクリート診断士受験対策講座」で全体的な内容を把握した。過去問で不正解だった箇所を学会テキスト「コンクリート診断技術」で確認し知識を補強した。
- 各変状の特徴、メカニズム、調査手法、補修工法等を理解した上で、択一式は、問題の数をこなすことが有効だと思います。記述式は、各変状の要因、調査手法、対策等が大方決まっているかと思いますので、その部分を自分なりに整理し、第三者に添削してもらうことが良いかと思います。
- 択一式について、過去5年間の過去問を2回ずつ解いて、解説をよく読んで同様の問題への対策とした。過去問と同じ問題が2問出題されたので有効だった。
- 択一を3月くらいまでに完璧にする(過去問は全部解けるくらい)。4-6月で記述式に集中する。記述式は過去問をできるだけ多く解く
- 択一、記述式ともに、新技術開発センターの講座は有効と思われます。
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