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人材難,財政難の時代のインフラ対策を乗り切るポイントを学ぶ! これからの老朽インフラ対策 |
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八潮市道路陥没事故などで明らかな通り,老朽インフラ対策は喫緊の課題です。まさに今,上下水道,建設,衛生工学等の技術者に求められる知識と技術をわかりやすく解説します!
※録音・録画・撮影はご遠慮下さい。
●セミナーの要旨包括的民間委託とは,複数のインフラや複数の業務を包括して,性能発注方式により複数年契約で民間委託するものです。包括的民間委託は,下水道分野のインフラメンテナンスを中心として,道路や橋梁などのインフラメンテナンスにもその活用が図られているところです。 自治体の人材難と財政難を克服し,老朽インフラ対策を進めるための効果的な手法として,個々の自治体での包括的民間委託の取り組みや,複数の自治体が包括的民間委託の手法を共有して実践する「地域インフラ群再生戦略マネジメント」の取り組みが推奨されています。 ここで,人材難対策の決め手となるのは,自治体職員が現場に赴く必要がほとんど無い取り組み方です。また,財政難対策の決め手となるのは,価格面と技術面の競争原理を働かせて,費用対効果に優れた業者を選定する取り組み方です。 しかし,老朽インフラ対策で必要となる工事(補修工事,更新工事)については,ほとんどの自治体で包括的民間委託の対象業務に含めず,個々の工事ごとに従前通りの設計・施工分離発注方式により別途実施しています。自治体では,設計・施工分離発注方式による工事の経験と実績は豊富ですが,包括的民間委託との親和性が高い性能発注方式(設計・施工一括発注方式と同義)による工事の経験と実績は,極めて乏しいことが主因です。つまり,工事発注に用いる要求水準書や契約書における,性能発注方式による工事についての規定の仕方が,自治体ではほとんど理解されていないのです。 その結果として,自治体は最も業務負担が重く,発注者責任を問われがちな工事について,包括的民間委託による負担軽減や業務改善といった恩恵を享受できておらず,人材難対策と財政難対策につながっていないと言えます。 例外は千葉県柏市であり,「柏市公共下水道管路施設包括的予防保全型維持管理業務委託」事業において,下水道管路の性能発注方式による更新工事を含めた包括的民間委託を見事に実現しています。この柏市の事例は,令和9年度以降,社会資本整備総合交付金の交付要件に追加されるウォーターPPPの導入に向けて,全国のモデルとなるものです。 そこで,本セミナーでは,「柏市公共下水道管路施設包括的予防保全型維持管理業務委託」事業をモデルとして,業務委託の全体的な枠組みの立て方や,業務委託に用いた要求水準書と契約書における性能発注方式による更新工事に係る記載の仕方などについて,わかりやすく解説します。
●セミナープログラム
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